※本記事は「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のネタバレを含みます。
予告動画をまだ観ていない人やリーク情報を見たくない人はくれぐれもご注意ください。
2月14日に最新予告が公開され、ファンに衝撃をもたらした「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」。
中でも衝撃的だったのが「プロフェッサーX」ことチャールズ・エグゼビアらしき人物の登場ではないでしょうか。
後ろ姿が少ししか映っていませんが、スキンヘッドであろう風貌とこの聞き覚えのある声は、かつてX-MENシリーズでチャールズを演じた「パトリック・スチュワート」ではないかと考察されています。
さらにストレンジが連行された場所には6つの椅子が確認できます。
チャールズの登場、そして6つの椅子が意味するのはそう、「イルミナティ」の存在です。
本記事ではその「イルミナティ」についてチームの概要やメンバー構成、MCUではどうなるのかを解説していきます。
イルミナティとは
イルミナティ(Illuminati)はアベンジャーズのように地球のスーパーヒーローで構成された秘密結社です。
「キャプテン・マーベル」にも登場したクリー人とスクラルの戦争に地球が巻き込まれたことをきっかけに、次なる脅威に対抗すべく各コミュニティの団体が集まり会議を開いたのが初の会合となりました。
アイアンマン2で伏線が張られていた
実はイルミナティの存在は過去に示唆されていました。それがこのシーン。
これはなんと2010年に公開された「アイアンマン2」のワンシーンで、トニーのスマートフォンに「イルミナティ」のロゴと酷似したアプリが確認できます。
この時のトニーとイルミナティの関係は今となってはわかりませんが、水面下でなんらかの計画を練っていたのかもしれません。
イルミナティの構成メンバー
地球のスーパーヒーローの集まりであるイルミナティは、以下の6人で構成されています。
- ドクター・ストレンジ
- アイアンマン
- プロフェッサーX
- ミスター・ファンタスティック
- ネイモア
- ブラック・ボルト
ドクター・ストレンジとアイアンマンはMCUではおなじみですが、あらためて紹介します。
メンバーその①ドクター・ストレンジ
イルミナティのメンバーその①は「ドクター・ストレンジ」ことスティーブン・ストレンジです。
地球のソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)としてイルミナティに参加しました。
クリー人とスクラルの戦争の直後に開かれた会議ではイルミナティの考えを否定していましたが、各コミュニティから情報を収集するためにイルミナティに参加しています。
ドクター・ストレンジといえばミラー・ディメンションやダーク・ディメンションなど、他の次元にも精通しています。
彼が参加したことでイルミナティは闇の勢力にも対抗できるようになりました。
メンバーその②アイアンマン
イルミナティのメンバーその②は「アイアンマン」ことトニー・スタークです。
イルミナティの考案者であり、アベンジャーズの代表としてイルミナティに参加しました。
クリー人とスクラルの戦争が地球で行われたことに対して、責任は自分にあるとトニーは自分を責めます。
各コミュニティのヒーロー同士で事前に情報を共有できていれば戦争は防げていたとし、次なる脅威への対抗策としてヒーローの連合チームであるイルミナティを結成しました。
イルミナティの考案者でもあったトニーは、最も精力的にイルミナティの活動を行っています。
メンバーその③プロフェッサーX
イルミナティのメンバーその③は「プロフェッサーX」ことチャールズ・エグゼビアです。
ミュータントの代表としてイルミナティに参加しました。
チャールズはミュータントのヒーローチームである「X-MEN」の創設者です。
地球最強のテレパシー能力を持っているので、イルミナティのメンバーが互いに嘘偽りなく意見を交換できるのはチャールズのおかげでした。
しかしのちにアベンジャーズとX-MENの戦いで命を落とし、その席はX-MENのメンバーであるビーストが継ぐこととなります。
メンバーその④ミスター・ファンタスティック
イルミナティのメンバーその④は「ミスター・ファンタスティック」ことリード・リチャーズです。
ファンタスティック・フォーの代表としてイルミナティに参加しました。
トニーやバナーに匹敵する頭脳を持つと言われている天才科学者であり、体をゴムのように自在に伸縮できる能力を持っています。
MCUにおけるインフィニティ・ストーンである「インフィニティ・ジェム」を6つ集めたこともあります。
ジェムを悪用されないように破壊を試みるも失敗に終わりますが、イルミナティのメンバーが1つずつ管理することで悪用を防ぐというアイデアを決定したのもリードです。
メンバーその⑤ネイモア
イルミナティのメンバーその⑤は「ネイモア」ことネイモア・ザ・サブマリナーです。
海底王国であるアトランティスの王としてイルミナティに参加しました。
ネイモアは実は人間とアトランティスの王女の間に生まれたミュータントでもあります。
海中で時速80kmで泳げたり呼吸ができるだけでなく、地上でも100トンの重さを持ち上げたり空を飛ぶ能力を持っています。
ネイモアもストレンジのように最初はイルミナティには否定的でした。
次第に協力的にはなりますが、他のメンバーと違ってヒーローでありながらヴィランとしての一面を持つという特殊なキャラクターでもあります。
過去に伏線が張られていた
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にイルミナティのメンバーとして登場が期待されているネイモアですが、実はすでに存在が示唆されていました。
伏線が張られていたのは以下の2つの作品です。
- アイアンマン2
- アベンジャーズ/エンド・ゲーム
アイアンマン2の終盤、トニー・スタークとニック・フューリーが会話をしているシーンで、トニーの後ろに世界地図の写ったモニターがあります。
そこには2つの印があるのですが、1つはワカンダのあるアフリカ、そしてもう1つがアトランティスのある太平洋を指しています。
当時はまだネイモアを実写化する権利はありませんでしたが、今後を見据えてさりげなく伏線を張っておいたのだと思われます。
そしてアベンジャーズ/エンド・ゲームの序盤ではアベンジャーズの基地に残ったナターシャがローディ、キャロル、オコエ、ネビュラ、ロケットたちと近況を報告するシーンがあります。
そこでオコエは「海底で地震があった」と報告します。
対策のしようがない単なる地震だと報告するオコエですが、これはネイモアの存在を示唆していると話題になりました。
ブラックパンサーの続編となる「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」ではネイモアがヴィランとして登場する噂です。
どんなストーリーになるかはまだわかりませんが、今年公開予定なのでそちらも期待が高まりますね。
メンバーその⑥ブラック・ボルト
イルミナティのメンバーその⑥は「ブラック・ボルト」ことブラッカガー・ボルタゴンです。
インヒューマンズの王としてイルミナティに参加しました。
強靭な肉体と1トンを持ち上げるパワーを持つブラック・ボルトの最大の能力は「声」にあります。
彼は口から特殊な音波を発生させることができ、その威力はなんと核爆発の衝撃波に匹敵するほど。
しかしその威力を自分ではコントロールできないので、普段は無口で「静かな王」という異名もあります。
イルミナティでは声を発しない彼の代わりに、チャールズがテレパシーを使ってメンバーとコミュニケーションを取っていました。
MCUでのイルミナティ
アベンジャーズの上位互換ともいえる面々のイルミナティですが、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に登場が噂されているイルミナティはメンバーも少し異なると予想されています。
予想されているメンバーは以下のとおり。
- ドクター・ストレンジ
- プロフェッサーX
- ミスター・ファンタスティック
- マスター・モルド
- キャプテン・マーベル
- キャプテン・カーター
アイアンマン、ネイモア、ブラック・ボルトの代わりにマスター・モルド、キャプテン・マーベル、キャプテン・カーターの登場が噂されています。
マスター・モルド
マスター・モルドことカール・モルドは、ストレンジと同じエンシェント・ワンの弟子である魔術師のひとりです。
前作では兄弟子としてストレンジの修行に付き合ってくれていたものの、エンシェント・ワンがダーク・ディメンションに通じていたことを知ってストレンジと袂を分かちました。
今作の最新予告にもたびたび登場しており、ストレンジと戦っているようなシーンもあります。
(ストレンジの手錠を断ち切ろうとしているようにも見えますが・・・。)
そんなモルドが今作ではイルミナティのひとりとして登場するかもしれないとのこと。
脚本のC・ロバート・カーギル氏によるとモルドはロキのような魅力あるキャラクターにしていきたいそうなので、今後の立ち回りに注目です。
キャプテン・マーベル
キャプテン・マーベルの登場も予想されていますがキャプテン・マーベルといってもキャロル・ダンバースではありません。
今作のイルミナティメンバーとして登場が噂されているのは別次元のキャプテン・マーベルことモニカ・ランボーです。
モニカ・ランボーはドラマ「ワンダ・ヴィジョン」に登場し、ワンダに攻撃を受けて能力が覚醒したキャラクターです。
電磁波に変身する能力を持っており、宙に浮くことはもちろん電磁波をエネルギーとして放出することもできます。
最新予告にも登場していたこのキャラクターが別次元のキャプテン・マーベル、つまりモニカ・ランボーであると考察されています。
あくまで噂にすぎませんが今作は次元間を移動できるアメリカ・チャベスをめぐってストレンジvsワンダvsイルミナティの構図になると予想されています。
なのでさっきの画像はアメリカ・チャベスの能力を使って息子たちのいる次元に行きたいワンダと、それを阻止する立場であるイルミナティに所属しているモニカが戦っているシーンなのかもしれません。
キャプテン・カーター
キャプテン・カーターことペギー・カーターもイルミナティとして登場することが噂されています。
「ペギーがキャプテン・・・?」と思った人に説明すると、キャプテン・カーターというのはディズニープラスで配信された「ホワット・イフ」というシリーズで、スティーブの代わりに血清を打って超人となったペギーのことです。
「ホワット・イフ」はMCUとは違う次元の物語を公式に映像化したもので、他にも以下のようなキャラクターが登場します。
- スター・ロードになったティ・チャラ
- ブラック・パンサーになったキルモンガー
- インフィニティ・ストーンを6つ揃えたウルトロン
予告に登場するもうひとりのストレンジも「ホワット・イフ」のストレンジと予想されていますね。
ではなぜペギーの登場が噂されているかというと、最新予告と同時に公開されたビジュアルイメージにキャプテン・カーターの盾が映っていたからです。
スティーブと違ってペギーはイギリス人なので、盾のデザインもイギリスの国旗になっていますね。
わざわざ意味深にキャプテン・カーターの盾があるくらいなので、カメオ的な出演ではなくしっかり本筋に絡んでくると予想されているわけです。
ペギーはドラマ「ロキ」にも登場していた
さらにペギーはドラマ「ロキ」にも登場しているという考察もあります。それが以下のシーン。
これはスペース・ストーンを使って逃げたロキがTVAという時間を管理する組織に連行されたシーンです。
後ろに移っている女性がペギーに見えると考察されています。
「ホワット・イフ」で世界を救ったキャプテン・カーターが次元を移動したことでTVAに連行されてしまったシーンなのかもしれません。
そして紆余曲折あってイルミナティに参加し、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に出てくるのではと噂されているわけです。
イルミナティはアベンジャーズを凌ぐ最強ヒーロー集団
以上、「ドクター・ストレンジの続編に登場するイルミナティって?構成メンバーを解説」でした。
イルミナティは各コミュニティのトップが集結したということもあって、その強さはアベンジャーズをはるかに凌ぎます。
本作では違うメンバー構成で登場するかもしれませんが、圧倒的な存在感であることは間違いありませんね。
そんなイルミナティとストレンジ、そしてワンダがどのように絡んでくるのか、楽しみで仕方がありません。
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の公開は5月4日となっています。
まだ3ヶ月弱あるので、本作を100%楽しみたい人は以下の作品を予習しておきましょう。
- ワンダ・ヴィジョン
- ロキ
- ホワット・イフ
- X-MEN
- ファンタスティック・フォー

筆者的には「ホワット・イフ」がイチオシです♪
それではまた!
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