
「最強の液体チョークってどれ?」
「液体チョークの特徴が知りたい」
「液体チョークのメリット・デメリットは?」
といった疑問を解決します。
本記事の内容
- 最強の液体チョーク3選
- 液体チョークの特徴
- 液体チョークのメリット
- 液体チョークのデメリット
- まとめ

僕はボルダリング歴7年以上、最高グレードはジム初段・外岩三段です。
自身の経験とまわりの使用率から、おすすめの液体チョークを紹介します。
本記事を読んで最強の液体チョークを手に入れ、登れなかった課題を攻略しましょう!
最強の液体チョーク3選
ボルダリング歴7年以上の筆者が選んだ最強の液体チョークは以下の3つです。

筆者の経験とまわりの使用率から選出しました。
液体チョークを使ったことがない人は、上記のどれかを選んでおけば間違いありません。
それぞれ詳しく紹介していきます。
フリクションラボ シークレットスタッフ チョーククリーム
最強の液体チョーク1つ目は、フリクションラボの「シークレットスタッフ チョーククリーム」シリーズです。ノーマル、アルコールフリー
、ハイジェニックの3タイプがあります。
種類 | 価格(税抜) | 容量 | 特徴 |
ノーマル |
1,600円 | 75ml(約100回分) | 持続力がありヌメり手におすすめ |
アルコールフリー |
1,600円 | 皮膚への負担が少なく乾き手におすすめ | |
ハイジェニック | 1,800円 | アルコール成分を80%に高めた速乾タイプ |
シークレットスタッフシリーズは緒方良行選手をはじめプロクライマーの使用率も高く、あの楢崎智亜選手も「グレードが2つぐらい変わる」と絶賛しています。
液体というよりは固めのハンドクリームという感じで、粉末チョークの前に下地として手の平に塗り込みます。

塗り込んでいるうちから「キシキシ」としたフリクションが生まれ、持てなかったホールドが驚くように持てるようになりますよ!
プロクライマーはもちろん、身近な強いクライマーの使用率も圧倒的に高い液体チョークです。
フリクションラボ シークレットスタッフのメリット
フリクションラボ シークレットスタッフのメリットは、アルコール成分の配合率が違う3パターンから、自分の手にあった種類を選べる点です。
楢崎智亜選手はアルコールフリーを、スピードクライミングの池田雄大選手はハイジェニックを愛用しているそうです。
フリクションラボ シークレットスタッフのデメリット
フリクションラボ シークレットスタッフのデメリットは、他の液体チョークに比べて価格が高い点です。
今回挙げた他の2種類と1mlあたりの価格を比較すると以下のとおり。
種類 | 価格(税抜) | 容量 | 1mlあたりの価格 |
シークレットスタッフ |
1,600円 | 75ml | 約21円 |
PD9 | 890円 | 60ml | 約14円 |
GRASP リキッドチョーク | 1,500円 | 150ml | 10円 |
75mlで約100回の使用とあるので、ガシガシ使うと1か月もつか微妙なところ。

コスパの悪さが気になる人は、ここぞという時のトライだけで使うようにしましょう!
PD9 クライミング液体チョーク
最強の液体チョーク2つ目は「PD9 クライミング液体チョーク」です。
PD9の魅力は1,000円以下で買える安さにあります。他の液体チョークに比べて気軽に買える値段なので、液体チョークを使ったことがない人におすすめです。

また安いだけでなく性能も高く、筆者の経験上スローパーに対してかなりフリクションを増してくれる印象です。スローパーが苦手な人は試してみてください♪
PD9 クライミング液体チョークのメリット
PD9 クライミング液体チョークのメリットは粉がほぼ出ないという点です。
ほとんどの液体チョークはアルコール成分が揮発すると手の平に白く残り、ある程度の粉が出てきます。その点PD9はチョークダストが極限まで軽減されているので、手が真っ白になったりイヤなべたつきが残ることもありません。

粉が出ない=汚れないので自宅でフィンガーボードを使ってトレーニングする場合はPD9一択です!
PD9 クライミング液体チョークのデメリット
PD9 クライミング液体チョークのデメリットは乾きがやや遅い点です。
液体チョークの使用感を比べている下記の動画では20秒だと乾きが甘く、フリクションを発揮させるためには40秒かかるとのことです。
ただ乾ききった時のフリクションは抜群なので、時間との勝負になるコンペなんかでは順番待ちの間につけておくなど、工夫すれば問題なさそうです。
またPD9はお得な詰め替え用(350ml)が3,500円で購入できます。従来の60mlタイプに比べて1mlあたり3円ほど安いので、ヘビーユーザーには詰め替え用の購入をおすすめします。
GRASP リキッドチョーク ハイグリップユーティリティー
最強の液体チョーク3つ目は「GRASP リキッドチョーク ハイグリップユーティリティー」です。
この液体チョークは外岩の開拓でも活躍している小山田大氏が開発したもので、小山田大氏のこだわりが詰め込まれています。
価格は150mlで1,500円(税抜)と、今回紹介した3種類でコストパフォーマンスの高さもダントツ。量を気にせずガンガン使いたいという方におすすめの液体チョークです。
GRASP リキッドチョーク ハイグリップユーティリティーのメリット
GRASP リキッドチョークのメリットは伸びがよく持続性がとにかく高いという点です。
水分を完全に揮発させる他の液体チョークとは違って適度な水分量を残すことで少量でも手の平全体にしっかり伸び、指先に強力なグリップ力と最後の1手まで残る持続性を生み出しています。

どちらかといえば乾き手におすすめの液体チョークですね♪
GRASP リキッドチョーク ハイグリップユーティリティーのデメリット
GRASP リキッドチョークのデメリットはダマができやすく、PD9よりも乾くのに時間がかかる点です。
ややモッタリとした片栗粉のようなテクスチャーなので、丁寧に伸ばす必要があります。また水分量が多めなので、PD9よりもさらに20秒ほど乾くのに時間がかかってしまいます。
個人的には完全に乾く前に粉末チョークをつけるのがおすすめです。チョークとの相性もありますがフリクション・持続性がさらに上がります。
液体チョークの特徴
粉末チョークしか使ったことがない人のために、液体チョークの特徴をご説明します。
そもそもチョークというのは手汗を抑えてホールドを持ちやすくするために使用するもので、炭酸マグネシウムが主な成分となっています。
液体チョークはさらにアルコール成分を配合することで、水分を揮発させてより強力なフリクションを生んでくれます。

液体チョークと粉末チョークの違いは「アルコール成分が配合されているかどうか」ということですね。
液体チョークの使い方
液体チョークは粉末チョークと使い方も異なります。液体チョークの使用方法は下記のとおり。
- 容器を振って炭酸マグネシウムとアルコール成分を混ぜる
- 少量を手の平につけ、全体にまんべんなく伸ばす
- アルコール成分が揮発するまで数10秒待つ
手に擦り付けるだけの粉末チョークに比べると少し手間はかかりますが、その分液体チョークのほうがフリクションも強力です。

様子見のトライやバラシのときは粉末チョークを使用し、本気トライで精神統一もかねてゆっくり液体チョークを塗り込む人が多いですね。
液体チョークのメリット
液体チョークの特徴と使い方がわかったところで、液体チョークのメリットとデメリットを紹介します。液体チョークのメリットは以下のとおり。
- 手汗を飛ばしてくれる
- 強力なフリクションを生んでくれる
- 服や部屋が汚れない
それぞれについて詳しく説明します。
手汗を飛ばしてくれる
液体チョークの特徴でも説明しましたが、液体チョークには粉末チョークと違ってアルコール成分が配合されています。
手の平に塗ったアルコール成分が揮発することで手汗を飛ばし、チョークの持続性を高めてくれます。
手汗がひどくて悩んでいる人や夏場のジムでの登りに液体チョークの使用はおすすめです。
強力なフリクションを生んでくれる
液体チョークは粉末チョーク以上に強力なフリクションを生んでくれます。
粉末チョークでは手の平のシワのすみずみまでチョークアップするのが難しいのに対して、液体チョークは簡単に手の平全体をチョークアップできます。
指紋にもしっかりとチョークが入りこむので、指先で持つホールドに対してもかなりの威力を発揮します。
服や部屋が汚れない
液体チョークは粉末チョークのように粉が舞いにくいので、服や部屋が汚れません。
特にPD9は粉が舞いにくいどころか手も白くならないので、自宅でのトレーニングに最適です。
ジムによっては汚れ防止のためにチョークボールに入れて粉末チョークを使用しなければならない場合もあるので、そういった場合にも液体チョークはおすすめです。

会社帰りに奥さんに内緒でジムで登っている人も、液体チョークを使えば手や服が汚れにくいのでバレませんw
液体チョークのデメリット
手汗を抑えてくれる、フリクションが増すなどの大きなメリットばかりでなく、液体チョークにもデメリットはあります。
- 粉末チョークに比べると値段が高い
- 肌が弱い人は手が荒れる
- 乾くまでに時間がかかる
などなど。デメリットを解消する方法とあわせて説明していきます。
粉末チョークに比べると値段が高い
液体チョークは粉末チョークに比べると少し割高な印象があります。
粉末チョークは1,000~2,000円程度で300~500gという容量にたいして、液体チョークは同じ価格でも容量は100ml以下が基本です。

使用期間でいえば粉末チョークは2~3か月、液体チョークは1~2か月程度ででょうか。
ただ割高な分フリクションを増す効果は液体チョークのほうが断然高いので、ここぞというトライだけで使うようにすれば価格の高さも気になりません。
とりあえず液体チョークを使ってみたいという方にはコストパフォーマンス抜群のPD9がおすすめです。
肌が弱い人は手が荒れる
液体チョークは粉末チョークに比べて手が荒れやすいというデメリットがあります。手汗を揮発させるアルコール成分が余計な水分まで取り除いてしまうからですね。
肌が弱い人は液体チョークを使うのはおすすめしませんが、どうしても使いたいという場合は使用後にハンドクリームを塗るなど、しっかりケアしましょう。

ちなみに手湿疹で悩んでいる筆者のおすすめハンドクリームは「Neutrogenaの超乾燥肌用」です。
おかげで手荒れもずいぶん改善しました♪
また今回紹介した「GRASP リキッドチョーク」は水分をあえて残すような成分でできているので、肌が弱い人でも使いやすい液体チョークだと思います。
乾くまでに時間がかかる
液体チョークの3つ目のデメリットは、乾くまでに時間がかかるという点です。
液体チョークに含まれるアルコール成分が揮発するまでに数10秒かかるので、粉末チョークのようにつけてすぐにトライできるわけではありません。

時間との勝負になるコンペでの使用や、せっかちな人には液体チョークは不向きといえるでしょう。
しかし時間がかかるということは一息つけるということでもあるので、本気トライの前に液体チョークをしっかりと塗り込み、時間をかけて乾かすことでメンタルをリセットしやすいという利点にもなります。
コンペでもガンガン使いたい、とにかく待てないという方には速乾性バツグンの「シークレットスタッフ ハイジェニック」をおすすめします。アルコール成分が80%も配合されているので、肌が弱い人は要注意。
液体チョークは最強のドーピングアイテム
以上、「最強の液体チョーク3選【どれかを使えば間違いなし】」でした。
本記事の内容をおさらいしておきます。
- フリクションラボ シークレットスタッフ クリームチョーク
→ プロクライマーご用達
- PD9 クライミング液体チョーク → 液体チョークデビューにおすすめ
- GRASP リキッドチョーク ハイグリップユーティリティー → コスパ最強
炭酸マグネシウム+アルコール成分
- 容器を振って炭酸マグネシウムとアルコール成分を混ぜる
- 少量を手の平につけ、全体にまんべんなく伸ばす
- アルコール成分が揮発するまで数10秒待つ
- 手汗を飛ばしてくれる
- 強力なフリクションを生んでくれる
- 服や部屋が汚れない
- 粉末チョークに比べると値段が高い
- 肌が弱い人は手が荒れる
- 乾くまでに時間がかかる
デメリットを理解して使えば、液体チョークは最強のドーピングアイテムです。自分の手にあった種類を見つけて、今後のクライミングライフを充実させましょう♪
それではまた!
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