あなたのホームジムやよく行くジムに「なんか苦手なんだよな・・・。」と感じる人っていませんか?悪い言い方をすればいわゆる「うざいクライマー」です。
今回は「ボルダリングあるある」といたしまして、ボルダリング歴7年以上の筆者が思ううざいクライマーの特徴をご紹介します。
それぞれの特徴に思い当たる人がいれば他の常連に「うざい」と思われている可能性があるので、明日からのジムでの行動や言動をあらためましょう。
それではまいります。
※本記事の内容は筆者の独断と偏見にまみれています。不快な思いをされたら申し訳ございません。
うざいと感じるクライマーの特徴
筆者がこれまでに遭遇した、うざいクライマーの特徴は以下のとおり。
- 聞いてもないのにムーブを教えてくる
- ネッチョリとした登りでアップする
- 「〇〇さんなら一撃ですよ」と無駄にハードルを上げてくる
- 順番を守らずにマシンガントライ
- 常にどこかを痛めているアピール
- 初心者の前でやたらとキャンパ
- すぐに歴を聞いてくる
うざい度が高い順に挙げてみました。それぞれについて説明していきます。
聞いてもないのにムーブを教えてくる
聞いてもないのにムーブを教えてくる、いわゆる「ムーブ教えおじさん」です。全国のジムに必ず1人はいるのではないでしょうか。
3~4級の課題でムーブを読み間違えて落ちてしまったときにムーブ教えおじさんはたちまち現れます。
現れるやいなや聞いてもいないのに「あそこは〇〇すればいけますよ」とムーブを教えてきたり、ひどい場合は「僕はできないんですけどねw」と謎に謙遜してくることも。

自分が出来ないムーブをよく得意気に語れるな・・・。
あらゆるクライマーにそう思われながら、ムーブ教えおじさんは今日もどこかのジムで聞かれてもいないムーブを人に教えていることでしょう。
ムーブ教えおじさんの対処法
ではムーブ教えおじさんにムーブをバラされないようにするにはどうすればいいか。答えは一つ、無視するしかありません。
ムーブ教えおじさんの特徴として自分より実力が劣るクライマーにムーブを教える傾向があります。感謝されることで気持ちよくなれるからです。
並みのムーブ教えおじさんが相手であれば自分が強くなれば声をかけてこなくなります。しかしレベルが上がるとさっきも述べたように「僕はできないんですけどねw」とか「強い人は○○してましたよ」などと自分にできないムーブすら教えてくれます。

こうなるといくらこっちが強くなろうと関係ないので、もはや無視するしかありません。
また別のパターンとして声は発さずこれみよがしにムーブをお披露目してくる「ムーブ見せおじさん」もいます。こっちがムーブを間違えて落ちたとたんにかけ寄ってはその課題を登ってみせ、満足げな顔でおりてくるのが特徴です。
ここで「そういうムーブなんですね!」などと声をかけてはいけません。下手をすればロックオンされてしまいあらゆる課題のムーブをバラされます。
なのでおじさんがかけ寄ってきた場合はその課題を後回しに、さくっと違う壁に移動しましょう。
ネッチョリとした登りでアップする
アップの登りがやたらとゆっくりな人っていませんか?1手1手無駄に手や足をひらひらさせて登る、いわゆる「ネッチョリクライマー」です。
最初から激しく動くと怪我をするリスクがあるので体を伸ばしながらゆっくり登るのは分かりますが、ネッチョリクライマーの登りはあまりにも遅すぎます。ボルダリング初心者が初日に登るような7~8級の課題でさえ数10秒かけて登ります。

思わず「カタツムリか!」とツッコみたくなりますよね。
ネッチョリクライマーが長物を触ろうものならもう最悪です。周囲のガンバ(早く降りろの意)もなんのその、ネッチョリクライマーは5分は壁を占拠するでしょう。
ネッチョリクライマーの対処法
一定時間壁を独り占めするネッチョリクライマーの対処法は、ネッチョリクライマーが登るよりも先に登るしかありません。
ネッチョリクライマーがひとたび課題を触ればいつ降りてくれるか分からないので、自分のペースが乱されてしまうからです。
長物であれば離れた位置の課題は触れるかもしれませんが、そういうときに限ってネッチョリクライマーはペースを上げて「この壁は俺のものだ」と言わんばかりにプレッシャーをかけてきます。
目当ての課題はさっさと登って、ネッチョリクライマーがいない壁に移りましょう。
「〇〇さんなら一撃ですよ」と無駄にハードルを上げてくる
「〇〇さんなら一撃ですよ」とハードルを上げておき、こっちが落ちようものなら「え!?〇〇さんが落ちた!!」とわざとらしく煽ってくるクライマーもいます。
謙虚と見せかけて実はプライドが高いという厄介なパターンですね。
こっちが落ちたときに「僕もそこで落ちましたw」とか「意外と悪いですよね」と言っくれるクライマーももちろんいます。ただし煽りクライマーにそんなデリカシーは持ちあわせていません。
ことあるごとにやけに持ち上げてはこちらの登りを凝視し、マウントを取る隙をうかがっています。
煽りクライマーの対処法
人が落ちることに喜びを覚える煽りクライマーの対処法はシンプルです。一撃できると思われている課題で落ちないことです。
流石の煽りクライマーでも人の実力はある程度把握していて、明らかに一撃できないような課題で「一撃できますよ」というあからさまな煽りはしてきません。
なので煽りクライマーの「一撃できますよ」は期待の裏返しととらえ、落ちないようにしっかりと集中してオンサイトを狙いましょう。
ただあんまりオブザベに時間がかかっていると「オブザベ長くないですか?」と違う視点で煽られるので、日頃からムーブの引き出しを増やすように意識しながらトレーニングしてオブザベ力を磨く必要があります。
このようにうざいクライマーが相手でも成長するきっかけととらえ、自己研鑽に励むことが大切です。
順番を守らずにマシンガントライ
目的の課題を登るまでなかなかマットから降りずにマシンガントライを続ける、いわゆる「マシンガンクライマー」です。
課題を触る順番や回数に明確なルールはありませんが、なんとなく1人1トライで一巡するのが暗黙の了解ではないでしょうか。
しかしマシンガンクライマーはそんなことは意にも介しません。なんだったら落ちてはすぐに腕を組みながら首をかしげ、またすぐに登るということを2~3トライはくり返します。

壁を占拠するという意味で、うざさは「ネッチョリクライマー」に引けを取りません。
筆者が思うに「マシンガンクライマー」はプライドが高いのではないでしょうか。「俺はこんなもんじゃない、落ちたのはなにかの間違いだ」という自尊心が、マシンガンクライマーをマットに縛り付けているのです。
マシンガンクライマーの対処法
なかなかマットから降りてくれないマシンガンクライマーの対処法は、やさしく声をかけてあげることです。
思わぬところで落ちてしまったマシンガンクライマーは自尊心が傷つき、視野も狭くなり周りが見えなくなっています。そんな状態ではオブザベも上手くいかず、負のスパイラルに陥ってしまいます。
そんなときは「ちょっといいですか?」とやさしく声をかけてから課題を登り、マシンガンクライマーをマットから降ろしてあげましょう。一息ついてからオブザベすれば、次のトライできっと登ってくれるはずです。
それでも落ちてしまった場合はまたマシンガンスイッチが入ってしまうので、さっさと違う壁に移動するしかありません。
常にどこかを痛めているアピール
ジムや岩で登る前にこれみよがしに「あ~肩痛いわ~」などと発言し、自分の登りへのハードルを下げるいわゆる「言い訳クライマー」です。彼らはこっちがなにも聞かずとも体の不調を訴えてきます。
あまり登れなかった場合は怪我のせいにし、わりと登れた場合は怪我してても登れる俺すごいと誇示してくるので、これほど厄介なクライマーはいないでしょう。
似たようなパターンとして「昨日あんまり寝てないねん」という寝不足クライマーや「ご飯食べすぎて体が重い」という満腹クライマーもいます。

「知らんがな」と言いたい気持ちをこらえ、かといって労いの言葉をかけるとつけあがってしまうので要注意です。
言い訳クライマーの対処法
やたらと体の不調を訴えてくる言い訳クライマーには、これでもかというくらい心配してあげるのが効果的です。
「痛めているなら休んだほうがいい」「それ以上登ると悪化する」あたりの言葉をかけてあげましょう。
実際はそれほど痛くないので、もちろん彼らはそのままジムで登り続けます。そうなればこっちのもので、大した怪我ではないことを指摘するのです。
最初のうちは言い訳を続けて登る彼らも、こちらが指摘をくり返せばそのうち黙って登ってくれるようになります。言い訳が通用しない相手だと認識してくれればその後のジムでの登りも快適になるでしょう。
初心者の前でやたらとキャンパ
初心者グループの前でやたらと無駄にキャンパをする「キャンパクライマー」です。ほとんどの男性クライマーは一度通った道ではないでしょうか。

かくいう僕も恥ずかしながらそんな時期があった気がします・・・。
初心者を卒業した4級あたりで「キャンパクライマー」は爆誕します。初心者にとってみれば腕だけで登るなんて異次元の技なので、間違いなく「えっ、すごい」という声が聞こえてくるでしょう。
キャンパクライマーにとってはそれがあまりにも気持ちよく、狂ったようにキャンパをくり返してしまいます。上級者や女性クライマーからは白い目で見られているとも気付かずに・・・。
キャンパクライマーの対処法
初心者の前でやたらとキャンパするクライマーは、時間がたてば大人しくなります。彼らも強くなれば自分がしていたことの恥ずかしさに気付くからです。
強くなればなるほど、足を残して綺麗に登ることのすごさとかっこよさに気付きます。そこでようやく体幹ブレブレのキャンパにはなんの意味もなかったことに気付くでしょう。
それまではいくら言っても彼らのキャンパは止まりません。動物のオスがメスにする求愛行動のような、本能的な衝動なので。
時間が解決してくれるのを待ちましょう。
すぐに歴を聞いてくる
最後のうざいクライマーは、すぐに歴を聞いてくる「歴クライマー」です。
セッション相手のほうが強いことが分かると、彼らはたちまち「ボルダリング始めたのいつですか?」と聞いてくるでしょう。相手のボルダリング歴が自分よりも長いことが分かると安心したかのように「そうなんですね~」と勝手に納得しています。

最近まさに体験しました。
「7年以上やってますよ」と答えると(7年ならそれぐらい登れるよね)みたいなリアクションをされて辛かったです・・・w
ボルダリングの強さに歴は関係ありません。週4で1年登っている人と週1で4年登っている人なら回数は同じですし、なんなら詰めて登っている分この場合は前者のほうが強いでしょう。
それでも彼らは「歴が長いそっちの方が強くて当然」と思い込んでいます。そんな彼らに逆に歴を聞いてみましょう。間違いなく「本格的に始めたのは~」と謎に濁してきますよ。
歴クレイマーの対処法
すぐに歴を聞いてくるクライマーへの効果的な対処法は、残念ながらありません。こちらの歴が実力に対して長かろうが短かろうが、彼らは勝手に納得するからです。
なのでせめて自分の歴に恥じないよう、強くなるしかありません。そして心の中で「お前が俺くらいの歴になっても俺より登れてねぇよ」と言ってあげましょう。間違っても声に出してはいけません。
まあ歴を聞かれてしまううちは「追いつける」と思われる程度の実力ということなのでしょう。どれだけ歴を重ねても追いつけないような領域まで強くなりたいものです。
うざいクライマーとも上手に付き合っていこう
以上、「ボルダリングでうざいと感じるクライマーの特徴」でした。
本記事の内容をおさらいします。
- 聞いてもないのにムーブを教えてくる
- ネッチョリとした登りでアップする
- 「〇〇さんなら一撃ですよ」と無駄にハードルを上げてくる
- 順番を守らずにマシンガントライ
- 常にどこかを痛めているアピール
- 初心者の前でやたらとキャンパ
- すぐに歴を聞いてくる
- ムーブ見せおじさん → 無視する
- ネッチョリクライマー → 先に登る
- 煽りクライマー → 一撃で登る
- マシンガンクライマー → やさしく声をかける
- 言い訳クライマー → 過度に心配してあげる
- キャンパクライマー → そっとしてあげる
- 歴クライマー → 強くなる
どうしても鼻につく、いわゆるうざいクライマーはどこのジムにも必ずいます。気にしていてもしょうがないので、上手く対処して長く付き合っていきましょう。
とはいえ他人の行動や言動を気にしているうちは筆者もまだまだなので、そんなことすら気にならないくらいに純粋にボルダリングを楽しみたいです。
それではまた!
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